ラー油 命名秘話

皆様が突っ込みたいところ恐らくナンバーワン。

どうして「ラー油」なの?

そのご質問にお答えしたいと思います。




※プライバシーを保護するため、登場する方の個人名は伏せています。


「そうだ、ユニット作ろう。」

2021年夏。そう思い立ったはいいものの、ユニット名をどうするか決まらずなかなか始動できずにいた。

衝動的に作るユニットなんだから、なんか衝動的な名前がいい。でもダサくはなりたくない。そんなことを考え出したらもうドツボだ。

衝動的にユニットを作ろうとした時点で何かしら付ければ良かったんだ。

時間が経てば経つほど劣化していく新鮮な気持ち。

これではいかんと知人の家に乗り込みユニット名案を練ることにした。

「なんか食べ物系がいい」「気取りたくない」「衝動的に付けた感じが欲しい」「英語とかやだ」

そういった私の要望を元に色々出てくる名前案。爆笑しながらも真剣に考える知人と私。

有力候補たち。


・ワッフル工場

・アマエビ

・えんがわ

・給食当番

・大黒柱

・日直

・常夏ココナッツ

・ビネガーズ

・家畜


なかなか良いのではないか。個人的には「大黒柱」と「日直」が好き。食べ物じゃないけど。「家畜」も捨てがたい。「ワッフル工場」も可愛いではないか。でも……

知人「なんか考えました感出ちゃうんだよな……」

私「わかる。」

知人宅のダイニングで命名会議をしていた私たち。

その時、ある調味料が私の目に入った。

「ラー油とかどう?」

「ラー油、良いんじゃない? 訳わかんないよ!(判断基準)」


こうして数々の案の中から「ラー油」が最有力候補となった。

しかし案を出し過ぎて自分の勘が合っているのかどうなのか分からず不安になる。

新鮮な気持ちで判断できる人に聞いてみよう!


声をかけたのは、劇団の主宰・脚本・演出をしている川上さん(仮名)。

繊細に時に大胆なワードチョイスで人を感動させる脚本力、そして物事を捉える洞察力。彼が付ける作品タイトルはどれも素敵だ。作品作りに於いて私が大リスペクトしている川上さんなら、きっと正常な判断をしてくれるはずだ!

声をかけると、案の定ノリノリで相談に乗ってくれた。なんて良い人。


さっき挙がった案を伝える。「ラー油」が最有力候補ということも。

絶句する川上さん。

「ラー油はないよ!」

声を振り絞って私に訴えかける。

そうなのか……。

「大竹ココのセンスが分からないよお……」

不安そうな声になりながらも、私の命名に対する熱いくだらない想いを汲んでくれ、一緒に考えてくれる。さらに深まる川上さんへのリスペクト。


・いくら派

・いくら隊

・いくらの宴

・いくらウェーブ

・さかなエッグ

・シロコロ

・シロコロ派

・シロコロ島

・チュール味噌汁入れるとめっちゃ美味いらしい


「チュール味噌汁入れるとめっちゃ美味いらしい」?


数時間が経った。頭が限界だ。

これ以外にも数々の案が浮上したが、ピンとこず黙り込む二人。


川上さんがポソリと声を漏らした。


「ラー油が一番良い気がしてきた。」



ラー油です。


ラー油

衝動的に時には理性的に、 チャーハンに1滴ラー油を垂らすみたいな気軽さで、日常にも辛さを1滴 2滴。

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